平成27年度事業報告書

 

平成27年度事業の概況

          

Ⅰ 総 括

  方針第一番目の千鳥ヶ淵戦没者墓苑における戦没者崇敬に関する思想の普及については、奉仕会主催による秋季慰霊祭(10月19日)を実施するとともに、厚生労働省の主催する拝礼式(5月25日)、遺骨引渡式(7月、12月、1月、2月、3月)を支援、また関係諸団体等の実施する慰霊行事及び一般参拝者に対する支援を着実に実施した。墓苑の普及・広報については、広報紙、ホ―ムペ―ジ等により情報を提供するとともに、あらゆる機会をとらえて墓苑を国民的聖苑として理解を深めることに努め、国民一般への普及に努めた。第二番目の国が行う墓苑の維持管理には密接に協力した。第三番目の奉仕会業務について評議員会・理事会、各種会議などによる指導のもと、準備周到にして綿密な運営に努めた。 以上平成27年度の奉仕会の業務は順調に遂行された。

 

Ⅱ 戦没者崇敬に関する思想の普及

1 秋季慰霊祭の実施

奉仕会主催の秋季慰霊祭は、10月19日(月)、爽やかな秋晴れの下、秋篠宮同妃両殿下の御臨席を仰いで盛大、厳粛に挙行することができた。式典には内閣総理大臣(代理衛藤内閣総理大臣補佐官)、厚生労働大臣代理、環境大臣代理、防衛大臣をはじめ各政党の代表、防衛省(統・陸・海・空各幕僚長、陸・海・空各自衛隊の代表部隊・音楽隊含む300名)、各都道府県代表及び同遺族会代表、戦友会、宗教団体、駐日各国大使又は代理、及び奉仕会会員等を含む約千百名の方々の参列を頂いた。今年度の特色は、終戦七十年の節目の年を迎え、各県遺族会、戦友会の方々等、数多くの参列者があった。

 

2 国及び諸団体による慰霊行事及び一般参拝者への支援等

(1) 厚生労働省主催の「拝礼式」及び「遺骨引渡式」

    ・ 拝礼式は5月25日(月)、秋篠宮同妃両殿下の御臨席を仰いで挙行され、奉仕会はこの準備、実施を支援した。今年度は新たに2,498柱が納骨された。

・ 遺骨引渡式は、下記の通り実施され、奉仕会はその都度支援した。

    実施日時

遺骨帰還団派遣地域

    帰還遺骨数

    7月22日(

ハバロフスク

39

   7月29日(

イルクーツク地方j

76

7月29日()

沿海地方

42

 

12月11日(金)

パラオ

 9

1月28日()

硫黄島

 

     23

2月25日()

東部ニューギニア

137

3月18日()

ビスマーク諸島

393

 

() 諸団体が実施する慰霊行事及び一般参拝者

      行事の日程調整、行事実施のための留意事項等についての説明、関係官庁への申請支援及び調整、式典・供花準備支援、放送設備の準備、湯茶の接遇等を実施し、
     各種団体が行う慰霊行事及び一般参拝が整斉、円滑に実施された。

 

()  墓苑献花台の献花奉仕

夏季(4月~10月)は週1回、冬季(11月~3月)は2週間に1回、週末に献花台の献花が行われている。今年度末までに44回、墓苑に四季折々の花が絶えないように、帝国華道院研究部による献花の奉仕をいただき、墓苑が清新に維持され参拝者の好を得ている。これを、ホ-ムペ-ジに毎週、献花台の生花、個々の写真と共に、献花者の流派・氏名を掲載し幅広く広報した。

 

() 春・秋の奉仕茶会の行事

春(4月5日)・秋(11月8日)に千鳥ヶ淵戦没者墓苑奉仕茶会による春・秋の茶会が行われこれに協力した。春、秋共に戦没者に対する献茶の儀等の後、呈茶席、秋は香道席が設けられ、それぞれ約300~400名の参加者で賑わい、好評を得た。

 

3 墓苑の普及・広報

() 広報紙「千鳥ヶ淵」の発行

引き続き、墓苑及び慰霊に関する情報を2ケ月毎、タブロイド版・4ペ-ジ・カラ-版の広報紙として7千部を作成し、奉仕会会員、関係官庁、国会図書館、各都道府県庁・同遺族会、戦友会、偕行社、水交会、各県偕行会・郷友連、千代田区観光協会及び墓苑の一般参拝者等に配布して、墓苑の普及広報を図った。又広報紙を偕行社、水交会、昭和館、しょうけい館、三笠記念館等に依頼しそれぞれの訪問者にも配布、広報を拡大した。又本年度は終戦70年の節目の年にあたり、遺族会、戦友会等戦没者関係団体の代表の方々からの投稿記事を掲載した「終戦70年特集号」を8月1日に特別発刊した。

広報紙の内容は、カラ-写真を活用し、秋季慰霊祭、拝礼式、各種団体等が行う慰霊行事、遺骨収容活動、要人の参拝、遺族団体・戦友会及びその他各種団体の参拝、献花台の献花、春・秋の奉仕茶会、清掃奉仕活動等の紹介、参拝者の所感文「参拝して想う」などと共に国会における遺骨収容に関する法律制定の動き、シベリヤ抑留者の体験記録、訪問者の短歌、俳句などの記事を掲載。時宜にあった墓苑に関わる最新且つ、特色ある情報を幅広く掲載することに努め、読者の関心をより高めるよう内容の充実を図った。

 

(2) 奉仕会「ホ―ムペ―ジ」の活用、墓苑の活動の紹介

     「ホ―ムペ―ジ」は、広く一般国民向けとして、千鳥ヶ淵戦没者墓苑等に関する最新の情報をより多く提供することを主眼に秋季慰霊祭、国が行う拝礼式・遺骨引渡式、要人の参
拝、各種団体の行う慰霊行事及び参拝者等の近況など掲載。情報量の増加且つ動画等を含め充実させるなど魅力化を図り、積極的に墓苑に於ける活動を紹介した。ホームページ訪問者の関心に添うように墓苑行事予定等をトップページに掲載した。全般にアクセス回数も増加している。

 

()  参拝者等に対する積極的な広報

参拝の団体及び個人に対しても広報紙、パンフレット等を配布、積極的に案内広報して墓苑の周知理解に努めた。特に主要な団体参拝には「千鳥ヶ淵戦没者墓苑創建50年史」を配布、墓苑に対する認識をより高めた。

 

 (4) マスコミの活用

     マスコミ取材に対しては、積極的に対応し、墓苑の広報に努め

ているが、今年は終戦70年でもあり関心も深まり取材希望のマスコミも例年に比して増加した。秋季慰霊祭には10社の報道記者が取材に訪れたが情報提供等、積極的に対応した。また通常においても取材のため訪問する記者もあり、一般紙に墓苑の記事が散見されるようになって墓苑に対する関心が増していることが伺われる。

 

()   前屋における広報写真の展示

    前屋に年間を通じての秋季慰霊祭、拝礼式及び各種団体等の慰霊行事等の写真を幅広く掲示して墓苑の日頃の活動状況を紹介し参拝者への周知理解を図った。

 

(6) 感謝状の贈呈

    永年の奉仕会への支援協力及び戦没者の慰霊奉賛等の活動に於いて顕著な功績のあった8個団体、9個人に対して奉仕会からの感謝状を贈呈した。

 

(7) 視聴覚用器材の整備

     参拝者への墓苑広報と共に会議等における状況説明等のため視聴覚用器材(プロジェクター)を整備し、早速月例参拝及び通常理事会等において使用、効果的であった。

 

Ⅲ 国が行う墓苑の維持管理等に密接に協力

1  六角堂周辺及び休憩所の清掃等

参拝者が常に清新にして心安らかな気持ちで参拝出来るよう参拝者の来苑前に、墓前の清掃等に努めている。且つ供花用菊の準備、管理を適切にして参拝者に気持ちよく献花して頂くよう努めた。

 

  資料の閲覧案内、説明等の実施並びに閲覧者記録簿の管理

参拝者の休憩所等に保管する先の大戦等に関する資料の閲覧、疑問・質問対応等に適切に応えるよう努めた。また環境省の依頼により閲覧資料の整理、閲覧希望者に対する案内、帳簿への記録等により閲覧者を把握している

 

3 慰霊に関する調査研究

戦没者等遺族の相談者の要望に応えるため、慰霊に関する資料を収集整理及び作成、且つ相談者に情報提供した。

 

4 墓苑広報板の設置

一般参拝者の墓苑に対する理解を増進することを目的に休憩所内に墓苑広報板を設置、各種墓苑情報を提供した。

 

5 桜の成木の植樹

奉仕会により終戦70周年に併せて桜の成木5本を植樹、参拝者等の清新な墓苑の参拝に心がけた。


 

Ⅳ 奉仕会の運営

1 各種会議の開催

(1) 理事会・評議員会

   通常理事会を平成27年4月23日(木)、平成28年2月17日()に開催した。  

   定時評議員会を平成27年5月14日(木)に開催した。

 

(2) その他の会議

  参与会を5月25日(月)、拝礼式直後に開催して奉仕会の運営、会員の増勢等、特に奉仕会の基盤拡大強化について方策等の助言を得た。

 慰霊行事調整会議を平成28年2月24日()、に開催、平成28年度各団体による慰霊行事の日程及び連絡事項を徹底した。

2 規則の制定

マイナンバー制度の発足に伴い、「個人番号(マイナンバー)取扱規程」を制定した。

 

  3 参拝者献花用菊花、飲料等の提供

   参拝者等の献花用の菊花及び参拝記念飴、飲料等を準備提供した。

 

4 奉仕会の基盤充実

  (1) 財務強化の推進等

       ホームページ、広報紙「千鳥ヶ淵」等による入会案内等の会員

増勢、寄付及び奉納等の支援依頼等並びに助成金の獲得等に努めた。

 

  (2) 募金の実施

        平成27年度事業の内、終戦70年事業等を推進するため募金を実施し,奉仕会会員、遺族会、戦友会、篤志団体等からの積極的なご寄進をいただいた。