平成28年度事業報告書

 

        平成28年度事業の概況

 

Ⅰ 総 括

  方針第一番目の千鳥ヶ淵戦没者墓苑における戦没者崇敬に関する思想の普及については、奉仕会主催による秋季慰霊祭(10月18日)を実施した他、厚生労働省の主催する拝礼式(5月30日)、遺骨引渡式(7月、8月、12月、2月、3月)、計六回を支援、また関係諸団体等の実施する慰霊行事並びに一般参拝者に対する支援を着実に実施すると共に墓苑の普及・広報については、広報紙、ホームページ等により諸団体の慰霊行事など適時の情報を提供、又あらゆる機会をとらえて広報を行い、墓苑を戦没者の国民的聖苑として理解を深めるよう国民一般への普及に努めた。

第二番目の国が行う墓苑の維持管理に密接に協力した。第三番目の奉仕会業務について理事会・評議員会、各種会議など準備を周到にして綿密な運営に努めた。以上平成28年度奉仕会の業務は順調に遂行された。

 

 戦没者崇敬に関する思想の普及

1 秋季慰霊祭の実施

奉仕会主催の秋季慰霊祭は、10月18日(火)、爽やかな秋晴れの下、寬仁親王妃信子殿下の御臨席を仰いで盛大、厳粛に挙行することができた。式典には内閣総理大臣(代理衛藤内閣総理大臣補佐官)、厚生労働省、環境省、防衛省の各代表並びに各政党代表、自衛隊統合・陸上・海上・航空各幕僚長、陸・海・空各自衛隊の代表部隊・音楽隊含む約300名、各都道府県代表及び同遺族会代表、戦友会、宗教団体、篤志団体、駐日関係各国大使又は代理、奉仕会会員等を含む総勢約千名の方々のご参列を頂いた。

 

2 国・諸団体による慰霊行事並びに一般参拝者への支援等

(1)   厚生労働省主催の「拝礼式」・「遺骨引渡式」

   拝礼式は5月30日(月)、常陸宮同妃両殿下の御臨席を仰いで挙行され、奉仕会はこの準備、実施を支援した。今年度は新たに2,337柱が納骨された。

 

・ 遺骨引渡式は、これまで当墓苑で下記の通り実施され、奉仕会はその都度支援した。

   実施日時

遺骨帰還団派遣地域

  帰還遺骨数

   7月 27日(

ハバロフスク

20

  8月  3日(

ザバイカル地方

地方j

114

12月  9日()

パラオ

15

 2月 2日(木)

 硫黄島

17

 2月23日(木)

 東部ニューギニア

112

 3月23日(木)

 ミャンマー

   10

3月23日(木)

 ビスマーク諸島

  173

3月23日(木)

 トラック諸島

   11

                     

(2) 諸団体が実施する慰霊行事・一般参拝

各種団体が行う慰霊行事・一般参拝が整斉、円滑に実施された。これに伴う各種団体が行う行事の日程調整、行事実施のための留意事項等についての説明、関係官庁への申請支援及び調整、式典・供花準備支援、湯茶の接遇等を実施した。

 

(3)  墓苑献花台の献花奉仕

夏季(4月~10月)は週1回、冬季(11月~3月)は2週間に1回、週末に帝国華道院研究部による献花の奉仕をいただき、今年度は合計40回の献花奉仕となった。墓苑献花台には四季折々の花が絶えることなく、墓苑が清新に維持され参拝者の好を得ている。献花台の献花の状況については、奉仕会「ホ-ムペ-ジ」に毎週掲載、写真と共に、献花者の流派・氏名を掲載し幅広く広報した。

 

(4)  春・秋の奉仕茶会の行事

春(4月3日)・秋(11月13日)に千鳥ヶ淵戦没者墓苑奉仕茶会による春・秋の奉仕茶会が行われこれを支援した。春、秋共に戦没者に対する献茶の儀等の後、拝復席、呈茶席並びに秋の茶会では香道席も設けられ、春・秋それぞれ約200~300名の参加があり、好評を得た。

 

3 墓苑の普及・広報

(1)  広報紙「千鳥ヶ淵」の発行

引き続き、墓苑及び慰霊に関する情報を2ケ月毎、タブロイド版・4ペ-ジ、カラ-版の広報紙として7千部を作成し、配布先としては奉仕会会員、関係官庁、各都道府県庁・同遺族会、戦友会、偕行社、水交会、各県偕行会・郷友連、千代田区観光協会及び墓苑の一般参拝者等に対して行い、戦没者慰霊に対する啓蒙、並びに墓苑の普及広報を図った。又本年も広報紙を偕行社、水交会、昭和館、しょうけい館、三笠記念館等に来訪者用として配布を依頼し広報を拡大した。

広報紙の内容は、カラ-写真を活用し、奉仕会の秋季慰霊祭、厚生労働省拝礼式・遺骨引渡式、各種団体等が行う慰霊行事、遺族団体・戦友会並びにその他各種団体等の参拝、献花台の献花、春・秋の奉仕茶会、墓苑に於ける清掃奉仕活動、参拝者の所感文(参拝して想う・短歌・俳句)などの各種多様で時宜にあった墓苑に関わる最新且つ、特色ある情報を幅広く掲載することに努め、読者の関心をより高めるよう内容の充実を図った。

 

(2) 奉仕会「ホームページ」の活用、墓苑活動状況の紹介

     「ホームページ」は、広く一般国民向けとして、千鳥ヶ淵戦没者

墓苑等に関する最新の情報を幅広く、適時に提供することを主眼に秋季慰霊祭、各団体の行う慰霊行事の状況並びに参拝状況、墓苑の年度行事、月間行事等についても紹介、又主要慰霊行事の動画等も適時アップロードするなど画面構成と内容の充実を図った。その結果アクセス回数も順調に推移している。

 

()  参拝者等に対する積極的な広報

団体、個人の参拝時に於いて、積極的に案内、説明を実施し参拝者の墓苑の周知理解に努めた。特に偕行社、水交会など主要団体には月例参拝時に毎回、墓苑の近況をビジュアル画像を用いるなどして紹介し理解を容易にする事に努めている。

 

 (4) マスコミの活用

     マスコミ関連の墓苑取材に対しては、墓苑の広報の好機でもあり

積極的に対応している。 主要な墓苑の行事である秋季慰霊祭など、マスコミ各社に対して慰霊祭実施について案内し、取材に訪れた報道記者に対して進んで情報提供等に協力した。又通常においても取材のため訪問する記者に快く対応しており、一般紙に墓苑の記事が散見されるようになり広報効果を大いに期待しているところである。

 

()   前屋における広報写真の展示

    前屋に年間を通じての秋季慰霊祭、拝礼式、各慰霊団体等の行事状況の写真を掲示して、墓苑の日頃の慰霊奉賛の状況を出来るだけ多く紹介し、随時参拝される一般の参拝者への興味、関心を高めることにより、墓苑への理解を深めた。

 

(6) 感謝状の贈呈

    春の奉仕茶会実施に併せて4月3日(日)、春の茶会献茶式の千葉宗立宗匠、並びに秋季慰霊祭献茶の儀の故齊藤靖子様、それぞれにこれまでの永年のご功績、ご尽力に対して、奉仕会会長より感謝状を贈呈した。    

 

Ⅲ 国が行う墓苑の維持管理等に密接に協力

  六角堂周辺及び休憩所の清掃等

参拝者が常に清新にして心安らかな気持ちで参拝出来るよう毎日墓苑開苑前の墓前の清掃等を徹底した。又供花用菊の準備、管理を適切にして参拝者に気持ちよく献花して頂くよう努めた。

 

  資料の閲覧案内、閲覧者記録簿の管理

環境省に依頼されている閲覧資料の保管・整理、閲覧資料等利用者把握のための帳簿の記録等を実施すると共に先の大戦等に関する資料の閲覧希望者に対する案内、疑問・質問等に適切に対応できるよう努めた。

 

3 慰霊に関する調査研究

電話による問い合わせ或いは来訪される戦没者遺族等の情報要求に

応えるため、戦争戦史関連の資料を収集整理、状況により情報資料をまとめ相談者に提供した。

 

4 墓苑広報板の設置

  一般参拝者の墓苑に対する理解を増進することを目的に休憩所内に

 設置している墓苑広報板により各種墓苑情報を提供すると共に最新の

資料に情報を更新した。

 

Ⅳ 奉仕会の運営

1 各種会議の開催等

(1) 理事会・評議員会の開催

    1回通常理事会を平成28年4月21日(木)、第2回通常理事会を平成29年2月14日(火)に開催した。  

    定時評議員会を平成28年5月12日(木)に開催した。

    平成29年度に実施予定の諸団体の慰霊行事の実施に関する慰霊行事調整会議を平成29年2月24日(金)に開催した。

 

(2) その他の会議

   ・  参与会を5月30日(月)に開催、奉仕会の運営、会員の増勢等、特に基盤拡大強化について助言を伺った。

   顧問会議を6月14日(火)に開催、奉仕会の今後の運営等について幅広い意見を拝聴した。

 

 新奉仕会会長の選任

  堀内光雄会長の逝去による後任に津島雄二氏が七月二十二日の臨時評議員会において決議、新会長に選任された。

 

  3 参拝者献花用菊花、飲料等の販売

  参拝者に対する献花用の菊花及び参拝記念飴、飲料等を準備提供した。

 

4 奉仕会の基盤充実(財務強化の推進等)

    ホームページ、広報紙「千鳥ヶ淵」等による入会案内、及び奉納

寄付について支援依頼等、会の財務強化に努めた。