10月18日(火)、「令和4年度千鳥ヶ淵戦没者墓苑秋季慰霊祭」が厳粛に執り行われた。六角堂には秋篠宮皇嗣同妃両殿下ご下賜の大花籠が飾られ、その両側には内閣総理大臣、衆議院議長、参議院議長、最高裁判所長官、各省大臣、各都道府県知事からの生花が並べられた。
式典では、秋篠宮皇嗣同妃両殿下の御臨席を仰ぎ、内閣総理大臣(代理)をはじめ、戦没者のご遺族や戦友会関係者、防衛大臣等の閣僚、政党党首(代理)、防衛省事務次官・自衛隊の高官等、内外の多数の関係者が参列し、先の大戦で亡くなられ、現在の平和の礎となられた全戦没者に対して感謝と哀悼の誠が捧げられた。
式典は午後1時に開始され、国家吹奏の後、表千家流の小野弘子氏による献茶の儀が行われた。次に、祭主である草刈奉仕会副会長が式辞を述べ、全戦没者に対して心からなる感謝と哀悼の誠を捧げた。次いで、吉永龍奏氏(篳篥稲葉明徳氏)により昭和天皇の御製を、また、竹内一香氏(尺八安藤一感氏)により上皇陛下御製がそれぞれ吟詠され、続いて音羽ゆりかご会による「海ゆかば」等童謡・唱歌奉唱による奉納行事が行われた。
その後、岸田内閣総理大臣の「追悼の辞」(磯崎内閣官房副長官が代読)の紹介があり、引き続き、参列者一同が起立するなか、秋篠宮皇嗣同妃両殿下が墓前に進まれ、全戦没者に対してご拝礼、ご黙祷を捧げられた。続いて陸上、海上、航空の各自衛隊が一体化した統合部隊による拝礼が行われた。昨年に引き続き、各自衛隊一個分隊(十名)からなる統合小隊編成とし、陸上自衛隊から第一普通科連隊(練馬駐屯地)、海上自衛隊から第21航空群(館山基地)、航空自衛隊から第7航空団(百里基地)及び陸上自衛隊中央音楽隊が参列した。
最後に、祭主、総理大臣代理、12都府県各遺族会、戦友会、参列の来賓等が献花し、式典は午後二時半、滞りなく終了した。
令和4年度千鳥ヶ淵戦没者墓苑秋季慰霊祭(令和4.10.18)
2022年10月18日