トップへ戻る
7月13日(月) 千代田区追悼式
2026年07月15日

7月13日(月)、千代田区主催の戦没者追悼式がご遺族等関係者の参列を得て行なわれた。梅雨空のもと九段中等教育学校吹奏楽部による式前演奏終了とともに午後6時30分、開式の辞の後、全参列者が起立する中、千代田区海洋少年団による篝火(かがりび)への点火が行われた。

戦没者への黙祷及び国歌斉唱に引き続き、樋口千代田区長、秋谷区議会議長、及び遺族会代表がそれぞれ追悼の辞を述べた。

さらに、令和7年度の平和使節団代表の女子中学生が『平和への決意』として、「国際平和都市千代田区宣言から、三十一年の歳月が重ねられました。この長い年月の中で、平和は、多くの方々の努力と祈りによって、守られてきました。しかし、平和は、決して当たり前に続くものではありません。数えきれない犠牲の上に築かれてきたものであることを、私たちは、改めて胸に刻まなければならないと思います。」と力強く述べた。

追悼式は、このあと参列者全員による献花、唱歌「ふるさと」の合唱で終了した。

千代田区は、平成7年3月に「国際平和都市千代田区宣言」を発表し、過去の戦争を二度と繰り返さないこと、世界の恒久平和の実現のために自ら積極的に行動することを固く誓い、この宣言に基づき、千鳥ヶ淵戦没者墓苑が位置する自治体として、戦没者慰霊の本式典を実施している。

また、7月から8月にかけて区内の若者(小学6年生~30歳未満)を沖縄・鹿児島、広島、長崎に平和使節団として派遣し、戦跡等の視察や平和式典への参列を通して、戦争の悲惨さや平和の大切さを学んでいる。

令和8年度千代田区戦没者追悼式 区長の言葉

本日、ここにご遺族並びにご来賓の皆様をお迎えし、令和8年度千代田区戦没者追悼式を挙行するにあたり、謹んで戦没された方々のみたまに哀悼(あいとう)(まこと)を捧げます。

先の大戦においては、多くの方々が遠く故郷(ふるさと)を離れ、戦場にたおれ、飢えや病に苦しみ、異国の地で亡くなられました。この千代田区のまちも、激しい空襲に遭い、多くの尊い命が失われました。戦禍にたおれられた方々のご無念、最愛のご家族を失われたご遺族の深い悲しみに思いを致しますと、痛惜の念に堪えません。

今ある平和と繁栄は、戦禍の中で亡くなられた多くの方々の犠牲と、そのご遺族の悲しみの上に築かれたものであることを、私たちは忘れてはなりません。また、悲しみの中、幾多の困難を乗り越えてこられたご遺族の皆様に、改めて心から敬意を表する次第でございます。

 本年は、終戦から81年を迎えます。我が国におきましては、戦争を直接経験された世代が少なくなる中、戦争の記憶をいかに次世代へ継承していくかが、重要な課題となっております。

一方で、世界に目を向けますと、現在においても各地で戦争や紛争が続いており、加えて、環境や資源の問題や貧困など、地球規模の深刻な課題が山積しております。

このような時代の転換期にある今だからこそ、戦争の悲惨さと平和の尊さを改めて深く胸に刻み、人々が交流と対話を重ね、互いの理解を深めていくことが、より一層重要であると考えております。

千代田区では、若い世代の皆さんを「平和使節団」として、沖縄、広島、長崎へ派遣するほか、子どもたちの国際理解教育にも積極的に取り組んでおります。

互いを尊重しながらよりよい社会を築く力を子どもの頃から育むことは、社会全体の発展にも大きく寄与するものと考えております。

私は、この追悼式に(のぞ)むたび、過去の悲惨な戦争を二度と繰り返さないことを改めて固く誓い、このことを後世に伝えていくとともに、世界の恒久平和の実現に向け、引き続き、力を尽くしてまいる所存です。

結びに、戦争により亡くなられたすべての方々のご冥福とご遺族の皆様のご健勝、ご多幸を心からお祈り申し上げまして、追悼の言葉といたします。  

令和8年7月13日

千代田区長 樋󠄀口 高顕

【千代田区戦没者追悼式 平和への決意】

本日、千代田区戦没者追悼式にあたり、戦争によって命を奪われたすべての方々に、深く哀悼(あいとう)の意を表し、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。戦後八十一年を迎え、また、国際平和都市千代田区宣言から、三十一年の歳月が重ねられました。この長い年月の中で、平和は、多くの方々の努力と祈りによって、守られてきました。しかし、平和は、決して当たり前に続くものではありません。数えきれない犠牲の上に築かれてきたものであることを、私たちは、改めて胸に刻まなければならないと思います。

昨年度、私は、千代田区平和使節団の一員として沖縄を訪れ、戦争の記憶と向き合いました。対馬丸記念館では、未来を奪われた子どもたちの姿に胸が締めつけられ、ひめゆり平和祈念資料館では、学徒として動員された少女たちの苦しみに、深い痛みを覚えました。また、戦争体験者の方々の言葉から、過去を知り、記憶を受け継ぐことの重みを、深く学びました。

千代田区もまた、昭和十九年の空襲によって甚大(じんだい)な被害を受けました。戦地で亡くなられた方々だけでなく、空襲などによって命を落とされ、遺骨がご家族のもとへ戻らなかった方もおられます。今の私たちの暮らしが、そうした痛ましい犠牲の上に成り立っていることを決して忘れてはならないと、強く感じております。

戦争を知らない世代である私たちだからこそ、学び、考え、語り継ぎ、それぞれの立場で、平和を守る努力を重ねていかなければなりません。過去に奪われた命に恥じない未来を築くために、受け継いだ記憶を確かに未来へつなぎ、戦争の悲しみを二度と繰り返さない社会を実現することを、ここに強く心に誓います。

そして、平和を願い続けた方々の思いを胸に、互いを尊重し、思いやりを大切にする日々を積み重ね、今ある平和を守り抜く力へと変えていきたいと思います。ふたたびこの惨禍(さんか)を招かぬよう、過去の犠牲の上に成り立つこの平和を守り続ける決意をもって、ここに、私の平和への誓いといたします。

令和八年七月十三日 

令和七年度 平和使節団団員  

高岩 桜綺